16日、昨年10月にパキスタン北部を襲った地震から100日が経過し、イギリスの先駆的援助機関が救援活動は第二の人的災害にむけてさらに継続して行われなければならない、と警告した。
Oxfamインターナショナルは、昨年発生した大地震の生存者はヒマラヤ山脈の厳しい寒さに対してまったく適応できない公式非難キャンプにおける生活で危険と生活苦に直面していると警告した。
地震後自然発生した多数の難民キャンプに居住する生存者の状態は最低限の栄養源を得るのも難しいほどの困難に直面している。
「地震が生じてから100日が経過したが、私たちはいまだに災害による被害の規模が小さくならないことから緊急支援モードで支援しなければならない」とOxfamパキスタン理事長のファーナ・ストッカー氏は語った。
生活基盤が地震により破壊されたのに加えて、ヒマラヤ山脈の活動困難な地形も相重なって、地元当局や援助機関は陸運で被害村落に物資を運ぶのが困難な状況に陥っている。地震の影響やその後の降水や激しい降雪によって土砂崩れが生じ、車道は通行困難に陥っている。
そのような状況の中、MRDFが地震救済のための巨額な支援金を受け取ることができたとの報告は、希望の光となった。
水道設備や飲料水、避難施設、また南アジア地震生存者の心理カウンセルを提供するために、教会や個人資金提供者らがアクション・バイ・チャーチ・トゥギャザー(ACT)を通しておよそ4500万円もの資金を提供した。
あるパキスタン地震による生存者は、ACTパートナーのチャーチ・ワールド・サービス(CWS)によって災害準備と対策活動における指導法を1500人の他の教師とともに教えられた。
その後指導法を教わった教師たちは厳しいパキスタンの冬に立ち向かうために生存者支援に加わった。現在18万人以上の人々が深夜にはマイナス12度まで冷え込むパキスタンの山地で不十分な生活環境のなかで暮らしている。
CWSは今やその自然災害の影響で非常に有名になった震源地地域である北部山地で救援指導活動を続けている。MRDF会長のクリスティー・スミス氏は「このような巨額の資金のおかげで私たちはMRDFサポーターたちに災害発生時に緊急に大きな支援を委ねることができるようになった。この地域は土砂崩れや洪水、地震にさらされやすく大きな災難を受けているが、それにもかかわらず次の災害が来ても緊急に率先して対策できるような資金を受け取ることができたことを非常に喜んでいます」と感謝の意を表明した。
国連はパキスタン地震救援においては資金が少ないことであまり良い成功を収めていない。ストッカー氏は「国際団体はパレスチナ当局と国連を救援活動を協力して行えるように支援しなければならない。現状では避難施設は最低限のものしか備えられておらず、慎重に軍事的支援から人道支援へと移行していかなければならない。」と警告した。
16日、Oxfamは、物資食糧支援のシステムが混乱していることから、援助を受けそこねた自然発生難民キャンプにすむ難民による第二次人的災害が生じるだろうと警告した。
現在Oxfamは、被災地のテントを冬用に変更する作業に忙しい。第二次人的災害による被害者は交通アクセスの困難な降雪地域の壊れやすいテントに住む子供と高齢者であると、警告している。Oxfamはパキスタン地震生存者の生活基盤を整えるための復興支援運動の加速化の緊急性を強く促した。