バプテスト世界連盟(BWA)の創立100周年記念大会が27日より、英バーミンガム市で開幕する。同市内の国際カンファレンスセンターで開かれるこの会議には、112カ国1万5000人が参加する見込み。参加できない加盟教会に配慮すると同時に、同連盟の活動を多くの人に知ってもらおうと、同世界連盟は会議の様子を現地からインターネットで生中継することが分かった。
著名牧師による聖書講義や各国会員による文化祭、分科会や展示会を経て31日閉会する。講師は、キム議長やロッツ総主事以外に、著書「バーパス・ドリブン・ライフ」等で有名なリック・ウォレン牧師(米サドルバック教会)やジミー・カーター元米大統領らが務める。参加者に対し、同連盟は講師や運営チームの安全と祝福のために祈ってほしいと伝えた。
日本からは、日本バプテスト連盟の代表10人、日本バプテスト同盟の代表10人、沖縄バプテスト連盟の代表15人が公式参加する。また23−25日のプレ大会期間中、日本バプテスト同盟全国女性会から11人が、アジアバプテスト連合女性会の一員として女性会議に参加した。
この大会は、特に貧困、戦争、エイズ、人身売買といった社会問題への関心を高め、解決策を模索して、可能であれば同連盟は何らかの活動を展開する可能性もあるという。また各国のバプテスト教会と信頼関係を築き、福音伝道以外にも、信教の自由や基本的人権を全ての国家で確立・支援することも主要な議題として協議する予定だ。
大会期間中は毎朝、聖書講義が行われる。英語によるテーマ別講義が7つ、このほかスペイン語、ロシア語、ドイツ語、韓国語による講義から選択可能だ。午後には宣教や神学に関する分科会や協議会、28−29日午後には社会問題についての会議がある。
5年ごとに開かれる国際会議を通して、同世界連盟は世界の加盟教会が一緒に礼拝をささげ、宣教や社会問題に対する意見を共有するよう努めている。
BWAは1905年に英ロンドンで設立された。2005年7月現在、世界200カ国に加盟教会を持ち、会員数は4300万を超える。