毎年急成長を遂げている米国の慈善団体「全米キリスト教基金(NCF、National Christian Foundation)」は3日、82年の設立以来全米29の支部で集められた寄付金の累計額が今年の第一四半期で20億ドルを超え、資産総額が10億ドルに達したことを発表した。
同基金のデイビット・ウィルズ代表は、「全米キリスト教基金の設立以来、累計で20億ドルもの寄付が集まり、資産総額が10億ドルという快挙を達成できたのは、これまで寄付してくださる方々との間にしっかりとした信頼関係を築き上げてこれたからだ」と語り、「我々はこれまで全米中の慈善事業に関心のある個人や家庭に、専門的なアドバイスや斬新な寄付プランなど素晴らしいサービスを提供してきた」と、これまで同基金が行なってきた活動の素晴らしさを語った。
同基金には昨年、各支部を合わせて4億6千万ドルの寄付金が寄せられ、そのうち2億3千ドルを様々な運動や団体への助成金にあてている。
ウィルズ氏は、「他の多くの基金は年資産総額のうち5%ほどしか助成金にあてないが、我々は年資産総額のうち30%、あるいはそれ以上を毎年助成金にあてている」と述べ、「毎年このような額の助成を行なっている、これほど大きな規模の基金は世界中のどこにも聞いたことがない」と、同基金の規模の大きさと、その積極的な活動を説明した。
全米キリスト教基金は1982年に、あらゆる運動、団体への創造的かつ効率的な助成・援助を目的として設立され、様々な寄付プランや、寄付する人それぞれに合わせた専門的なアドバイスを提供している。