WCC(世界教会協議会)が主催する世界宣教伝道会議(ギリシャ・アテネ近郊)が16日(現地時間)、全日程を終えて閉幕した。全大陸、全地域の100カ国以上から歴史的伝統を持つキリスト教諸派の代表が参加した21世紀最大のキリスト教代表者会議となった。
15日の日曜礼拝は「派遣礼拝」と題され、サムエル・コビアWCC総幹事が「アテネの地で開かれている本会議の主題は『来てください、聖霊よ』。2000年前の聖霊降臨から私たちが覚えるべきことは、聖霊が来るとき多くのことが起こるということ。さまざまな出来事のなかで、聖霊の降臨は『悟り』という贈り物を意味する。会議終盤を迎えた今、このことを私たちの黙想の主題としたい」とメッセージを語った。
9日の青年大会から始まった本会議には諸団体代表ら約650人が参加した。プロテスタント、バプテスト、教会連合、アフリカ教会、ペンテコステ教会、聖公会、正教会、単立教会から参加があったほか、ローマカトリック教会から42代表、WCCに加盟していない福音派教会とペンテコステ教会からも「異例の数」(WCC)の参加があったという。
WCCの報告によれば、本会議は他の超教派の集会と異なる雰囲気の中で、自発的な祈祷会、聖書学習、グループディスカッションが会場のいたるところで行われ、副題「和解と癒し」が意外な形で実現したという。
WCCは「参加者は『教派』の存在を再認識した。新世紀を迎えて変化の波が世界を圧倒する中、苦難と挑戦の世界を宣教と証しの世界に変えることが重要だ。教会に悔い改めと和解が求められているのではないか」と伝えている。