東方正教会最大の教派、ロシア正教会で1日、復活祭を祝う集会が約1万3000の教会で開催された。
復活祭と同日の1日は「メーデー」で、日本では「労働者の日」として受け入れられている。だが本来は古代より欧州で受け継がれている五月祭、春の祭典だ。
ロシアでは旧ソ連時代からの慣習でメーデーとして祝日となっているが、国内の世論調査では復活祭を祝う人のほうが多く、かつての共産体制に冷遇された正教会の復興ぶりを印象づけた。
ロシア正教会のアレクシー2世総主教は1日未明、モスクワの「救世主キリスト大聖堂」でプーチン大統領はじめ5000人が出席するなか、キリストの復活を祝う儀式を開いた。各紙によると、モスクワでは30日夜から1日未明の教会の復活祭儀式に8万人が参加。一方、メーデー集会の参加者は3万人だった。
モスクワの民間調査機関による最近の世論調査では、80%の人が「復活祭を祝う」と答えたのに対し、「メーデーを祝う」と答えた人は57%だった。