同性愛者の牧師に聖職認可証を返還する米合同メソジスト教会・信仰職制委員会の判決(先月29日)は教規に反するとして、同教会のマーカス・マシューズ牧師が3日(日本時間3日、以下、現地時間)、同教会最高裁に上訴する法的手続きを開始したことを明かした。同教会の発表で5日までに分かった。
同教会によると、上訴の手続きは30日以内に完了する。教会広報誌は「上訴は、合同メソジスト教会の裁判史上、最も論争を呼んでいる問題の深刻さを示す最新の例」とした。
昨年12月、同教会西ペンシルバニア教区裁判所は、性行為を伴う同性愛者が聖職に就くことは教会規則に抵触するとして、アイリーン・エリザベス・ストラウド(34)に対し聖職認可証の返却を求めた。ストラウド牧師(当時)は同州ジャーマントン第一合同メソジスト教会の副牧師だった。
信仰職制委は先月29日、認可証返却の判決は誤審だったとして返却命令を無効とした。上訴人側は、ストラウド氏に対する判決は正しかったと主張している。
ペンシルバニア教区が訴えの内容を確認後、同教会の最高裁で審議される。最高裁は今年10月、同教会が隔年開催する教会総会期間中に行われる。