福音派の教育機関として世界的に著名な米トリニティ国際大で、特定の人種に対する差別と脅迫文を送ったとして同大の学生が26日、治安紊乱と差別罪の容疑で逮捕された。
逮捕されたのは同大に通う女子学生(19)。シカゴ署の調べによると、この学生は最近2週間にわたり特定の人種に対する差別内容を含む手紙を同大の3人の学生(いずれも少数派人種)に送付した疑い。特に3通目の手紙は黒人女性1人に対する暴力行為を予告する内容で、同大は手紙が発見された21日から24日まで、学内の黒人・中南米系の全学生を帰宅・自宅待機させる措置をとっていた。
犯人の女子学生の弁護士によると、犯行は突発的なもので、同大を退学するための口実として「同大は危険」との印象を両親に与えるためだったと供述している。
警察と学校関係者によると、学生らへの聞き込みと事情聴取が犯人の特定につながった。
同大のグレゴリー・ウェイブライト学長は事件について「学生一人ひとりが大切な家族である私たちの大学にとって、学生から逮捕者と被害者が出たことは大きな悲しみだ」と語った。
犯人逮捕まで不安な日々を送っていた同大の学生たちの間では、犯人に対して「同情する」という声が「許せない」という声を大きく上回っている。逮捕された学生の友人は「彼女はこのようなことをするような人ではない。彼女が良い人だということは幼なじみの私がよく知っています」と話している。家族との交流もある友人は「彼女はまだ若くて、直面する問題からうまく抜け出す方法を知らなかったのだと思う。すごくいい子で、決して誰かに暴力をふるうような人ではない」と語った。(www.ChristianPost.com)