[国際 6日 CT]中東地域を拠点とするワールド・バイブル・トランスレーション・センター(WBTC)は最近6カ月間のアラビア語訳新約聖書の配布数が5万部を突破したと発表した。
現在も戦闘状態の続く中東地域では、少数派のクリスチャンに対する迫害と圧力が強められている。イラクなどの国では、クリスチャンを限定的に狙った攻撃から逃れるため、クリスチャンは国外脱出を余儀なくされている。残留を決断した人々は、中国に見られるような地下教会で集会を行う。地下などに身を潜めての生活には、経済的・身体的リスクが伴う。
伝道活動は困難を極めるものの、WBTC関係者は、聖書頒布が今後の活動を助けクリスチャンを勇気付けることが出来ると見ている。エジプトを例に挙げると、イスラム教徒が人口の87%を占めるにもかかわらず、読みやすい表現を多用したアラビア語訳新約聖書が今年1月にカイロで出版されたところ大盛況となり、特にアフリカ北部のアラビア語圏の人々に好評だったという。WBTCは、アラビア語が第一言語でない人々の伝道に役立つと期待する。スーダンの宣教団体からは増刷の依頼も届いたとのこと。WBTCはこれをうけて、さらに5万部を増刷し、スーダン、エジプト、ヨルダンで配布すると発表した。
WBTCは、この後も15万部の印刷と配布を予定しているが、資金調達が難航中という。(ChristianToday.com)