[24日 CP]米聖公会が同性愛者であると公言したジーン・ロビンソンの主教就任を容認した昨年以降、全世界の聖公会は甚だしい葛藤を経験した。特に、アフリカ聖公会は米聖公会の決定に対し非常に断固とした姿勢を取ってきた。アフリカ地域の多くの聖公会は、今後の米聖公会からの後援を拒む決意を表明して関係断絶の態度を示し、これらの動きと同時に緊張が高まっていった。
ところが、米聖公会によると、実際にからの財政支援を断ったアフリカの聖公会はウガンダだけだという。さらに、聖公会内の分裂問題が取り上げられたことで、米とアフリカの両聖公会の結束が強くなったという見方もある。こうしたことから、ウガンダ南に隣接する国ブルジンの聖公会と米聖公会が行った最近の会談は、米、アフリカ両国聖公会間の関係にターニングポイントをもたらしたと評価されている。
ブルジン聖公会の大主教サミュエル・ンディセンガ(Samuel Ndayisenga)は「我々は、友人として米聖公会を訪問するに至った。米国とは多岐にわたる協力関係を結んでいる」と述べた。また、「一つに国では間違いであることが、他の国ではそうでないことがある。我々には誰かを判断することはできない。愛、信頼、調和を忘れてはいけない。人々を結びつけることが教会の役割だ」と主張し、聖公会の分裂の回避が最優先とした。
また、大主教に同伴した同聖公会のパスカル・ビギリマナ(Pascal Bigirimana)は「連合と多様性こそキリストの共同体の中で求めるべき性質。我々は互いに違う背景を持っているが、キリストに焦点を合わせて神の国を追い求める人々の共同体、すなわちキリスト的な愛で特徴づけられる共同体を望む。互いに裁くのではなく、互いのために祈り、互いの必要に関心を傾ける共同体のことだ」と話した。
ビギリマナ氏は、米聖公会とブルジン聖公会の間の今後の連帯を再確認して訪問を終えた。同氏は「米聖公会の支援に感謝する。我々にとって彼らが必要であるように、彼らもまた我々を必要とする。そして私たちが継続してさまざまな話題について意見を交わすことで、葛藤は自ら解決に向かうだろう」と述べた。
だが、同性愛に反対して聖書的な見解を固守する多くの聖公会信徒たちが両国の関係をどう受け止めるかについて、予想できない状態だ。(ChristianPost.com)