[ロンドン 2日 CT] 世界聖公会共同体(アングリカン・コミュニオン)が公然同性愛者を叙階した米聖公会を共同体から排除する可能性が、ここにきて高まっていることが分かった。ランベス委員会の判断と見られており、カンタベリー大主教のロワン・ウィリアムズが、同性愛の危険から教会を守る最良の手段として提案した。除名推薦は、来週中に行われる同委の最終会議で発表される見通し。
推薦が公式的に発行されるのは10月の予定。だが、除名推薦が実現すれば、実際の行使を前にしてリベラル派を中心に「敗北感」と失望の念が拡大するのは必至。
イームズ大主教は来週の会議のためにロンドンへ向かう前に広報担当者に対し「これは私の聖公会における生涯で最も厳しく難解な課題。問題を中心に両側からの感情がピークに達している。我々の世界共同体の多様性が、感情の深さと意見の多様性によく現れている」と話した。
除名の期間や永続性については決まっていない。だが、公然同性愛者で2児の父であるジーン・ロビンソン主教の進退問題に米聖公会がどう取り組むかが、今後の行方を大きく左右する。米聖公会には経済力があるが、会員数では他国に劣るため、ロビンソン氏が退任か退職となった場合、世界共同体への帰属が許可される可能性が高い。これも、米聖公会が同性婚の祝福に反対の姿勢を示さない場合に限ると見られている。(ChristianToday.com)