【ChristianToday.com】英国国教会ヨーク教区のデイビッド・ホープ主教が週末の報告の中で最高議決機関である総会に対して注意を呼び掛けた。(英語サイト:www.premier.org.uk) 主教は、教会全体が同性愛問題に翻弄されて教会本来の目的である福音伝播の働きから離れ、教会分裂の可能性さえあることから、危機的状況であるとした。
ホープ主教は同性愛の容認派と否定派の両者に対し、「主張や見解を持つべきでないと言っているのではなく、両者による問題の扱い方、議論のやり取りや方向性の中に救い主に対する恐れと賛美が見られるべきだ」と訴えている。
ホープ主教は過去にあった論争について言及し、過去に教会の存続が危ぶまれたほどの騒動も時が経つにつれて解決されていったと述べ、それに対して総会議員の間にあるべき信頼関係は明らかに崩壊していると強く非難した。主教は、集まった人々は地上に神の国を築くという共通の目的によって一つとされた人々であると強調し、「なぜ、我々は相手に対してこれほどまでに疑い深く、互いの良い所でなく悪い所を見つけ出そうと構えているのか」と問い掛けた。
主教の苛立ちは同性愛問題上の分裂に加えて、会計や教会再編に関する長期にわたる不一致に対してのものだった。