日本パプテスト連盟・大分キリスト教会(藤田宏紀牧師、大分県大分市)は21日、新会堂の献堂式を行い、信徒ら約130 人が出席した。教会員たちが15年間もの間待ち望んでいた新会堂だった。式を終えて藤田牧師は、「15 年の信徒たちの祈りによってこのように建てられてうれしい」と喜びを語った。
式では、1955年から62年まで同教会を牧会した北原末男牧師が、「将来を望み見て」(ピリピ3:12〜16)と題して説教した。
同教会は1938年に家庭集会から始まった。今から15年前に新会堂建築の祈りと献金の積み立てを始め、昨年4月に着工を決議。同年5月から10月の間に工事を行った。
前会堂での最終礼拝では、前会堂の建設時に教会員だった兄弟が、会堂が立てらた当時の様子を語った。礼拝後に定礎石を掘り出すと、そこには建築当時の会員名簿、建築献金を捧げた人の名簿、聖書、賛美歌が丁寧に納められていた。
前会堂が壊されるとき、藤田牧師の心は痛かった。「計画には長い時間がかかるのに壊されるのは一瞬。しかし、死んで復活するには古い痛みが必要なように、この礼拝堂を通して、神様の御業が現れるだろう」と話していた。
工事の期間、聖徒たちは新会堂の完成を願いながら、プレハブの仮会堂で礼拝を捧げていた。
会堂完成後、その最上部にある高さ3mの十字架を見上げながら藤田牧師は、「改めて教会というものが十字架のもとに集められ、十字架のもとから派遣されていく群れなのだと感じています」と話した。