14日付けで聖書キリスト教会・東京教会(東京・練馬区)の新主任牧師に就任した尾山清仁師(47)は同日、本紙のインタビューに応じ、同教会の今後の展望について「教会員一人ひとりの賜物が自由に生かされ、人々が変えられ続ける教会にしたい」と述べ、就任後、教会員の賜物を生かした教会形成に着手する考えを明らかにした。今後数年かけて、同教会の形を見極めていきたい考えだ。
尾山師は、「自分の生きる本当の目的は何か」を信徒一人ひとりが認識し、「人」ではなく「神」が与えた自分の使命を見つけ出すことで、信徒が自発的に奉仕を始める教会を目指す。そうすることで、単なる一つの教会の枠にとらわれない、それとは比べ物にならないほど大きく素晴らしい働きが生まれると期待する。
尾山師のほか数人で始めた同教会の「セレブレイト・リカバリー」の働きは現在、16のスモールグループにまで発展した。他教会の牧師や信徒、ノンクリスチャンも多数参加し、その波は全国に広がっている。聖書に基づいたステップを通して、参加者一人ひとりの人生に神の特別な目的があることを伝えるこの働きは、今も参加者の自発的な奉仕によって拡大し続けている。
教会では今後、地域に開放したフリーマーケットやゴスペル教室を開くなどして地域との関係を強め、ノンクリスチャンが教会につながる機会を大幅に増やしていきたいという。
14日に同教会で行われた清仁師の就任祝賀会で令仁師は、集まった教会員らに「新しい主任牧師をよろしく頼む」と涙ながらに話し、53年9カ月牧会した同教会を2代目に託した。同師は翌15日、80歳の誕生日を迎えた。
尾山清仁師はインタビューの中で、教会員と対話を続けつつ「何のために教会があるのか、その目的を(常に)しっかりさせていきたい」と、大きな節目を迎えた教会を構成する信徒一人ひとりに信仰生活の明確なビジョンを与える環境を整えたいとの意向を明らかにした。