海外でクリスチャンになった帰国者の信仰を助け、日本の教会との橋渡しをするJCFN(日本人クリスチャン・フェローシップ・ネットワーク)が28日、福岡県の直方いこいの村で修養会「ホームカミング九州2006」を開催し、帰国者から牧師となり同県でJCFNの働きをしている角本尚彦牧師(日本バプテスト連盟小倉キリスト教会)と生武のぞみ牧師(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団直方クリスチャンセンター)が講演した。
修養会は「ただいま」と題して30日までの日程で行われる。ヨハネ15:5『わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です』を主題の聖句として掲げ、帰国者クリスチャンが信仰の証と交流を通して励ましあう。最終日までに4つの全体集会、スモールグループ、ワークショップを行う予定。
JCFNは、帰国者が互いのために祈り、励まし、一緒に学ぶ機会を提供して日本での信仰生活を支えている。教会に定着すると同時に主の働き人として用いられるよう全国各地で同様の修養会を開催している。
JCFNによると、海外で信仰を与えられて帰国する日本人の数は日本国内で伝道される日本人の30倍。留学、国際結婚、仕事などで外国に滞在中教会に導かれ神の愛に気づく日本人が増えているからだ。一方で、帰国後は日本の教会の雰囲気、文化の違いに戸惑い、帰国者クリスチャンの8割が2、3年のうちに教会を離れてしまうのが現状だ。
日本のキリスト教会の献身者不足、神学校の定員割れ、無牧教会の増加など険しい状況が続く中、若い世代のクリスチャン2千人以上を教会生活に導こうと奉仕を続けるJCFNは、諸教会からの協力と連携を求めている。詳細は公式サイト(http://www.jcfn.org/top.htm)で。