日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの生誕500年を記念して、キリスト教会のなかで宣教精神を新たにするために「ザビエル生誕500年祭」の記念行事が相次いで行われている。
こうした中、12月3日にカトリック長崎教区(高見三明大司教)ではフランシスコ・ザビエルの亡くなった日にちなみ、ザビエル自身が立ち寄った平戸市での「ザビエル行列」と「閉年ミサ」が行われた。当日の行事には、1600人余りの人々が参加した。
長崎教区ではフランシスコ・ザビエルの亡くなった日にちなみ、昨年12月3日よりその1年後の今年の12月3日までを宣教年として「ザビエル年」を定めた。
高見大司教は説教の中で宣教の熱意がなかなか伝わらないのはなぜかと問い掛けた。「パウロはイエスが命をかけるほど愛してくださったことに感じ入ったからこそ、イエスの愛を伝えることに駆り立てられたと述べています。本当に愛を感じたらそれを分かち合おうとします。毎日出会う人々にキリストの愛を分かち合う使命を私たちは持っています」と語り、この宣教年をきっかけに引き続いて長崎の地にで宣教の熱意を燃やしていくよう呼び掛けた。
来日450年を迎えた1999年には、「ザビエル渡来450年」と銘打ってさまざまな記念行事が行われた。特にザビエルゆかりの教区にはザビエルの腕がローマから運ばれて安置され、教会内外に注目のうちにザビエルの多大な業績を改めて知らしめることとなった。