さいたま市浦和区常盤の浦和福音自由教会(坂野彗吉牧師)が23日、同教会で行われたクリスマスの集いで、同市内で初の本格的なパイプオルガンを披露して話題を集めている。東京新聞や地元紙の取材に対し、坂野彗吉(けいきち)牧師は「クリスチャンでない方も気軽に来て聴いていただき、静かな時の中で癒やされてほしい」と期待を語った。
オルガンはドイツのメーカー「クライス社」製で、ドイツで約4カ月かけて製作されたあと、分解されて日本に輸送し、同社クライス社長らが約1カ月かけて、同教会の礼拝堂で組立作業や調律を行った。
オルガンは高さ約5メートル、幅約5メートル、奥行き約2メートル。オルガンは本来、教会の礼拝や賛美歌のために作られたもの。クライス社長は、教会で自社のオルガンを組み立てることを光栄に思うと話したという。
地元では地元紙が同教会の本格派オルガンを特集したこともあり、23日当日には地域の住民ら1000人以上が詰め掛け、奏でられる荘厳な音色に聴き入った。