日本キリスト教協議会(東京・新宿区)が、11月末にフィリピン東部を襲った台風21号による被災者救援のための募金を呼びかけていることが20日、わかった。今年8月のマヨン火山噴火による被害から立ち直りかけた矢先の災害に、現地の人々の精神的、肉体的疲労は限界に達している。寄せられた募金は、政府の社会福祉・開発局に認可されているフィリピン教会協議会の救援・復興プログラム部門を通じて現地の緊急救援活動に役立てられる。
発表によると、マヨン火山の噴火でたい積した火山灰が台風による豪雨で泥流となって火山周辺の村々を次々に飲み込んだ。地元紙は、マヨン火山のふもとにある複数の集落に、火山灰や岩石が流れ込み、家屋が深さ約三メートルの泥に埋まったと報じた。同国国防省によると、泥流被害で1000人以上が死亡、不明(12月8日現在)になっている。
アルバイ州では学校など42か所に避難所を設置し、約5千世帯が避難生活を送っている。避難所に入所できなかった被災者は土砂から掘り出した板などで仮設の住まいを作って生活しているという。被災地域のほとんどで停電しており、復旧までには2、3カ月かかる見込み。
日本キリスト教協議会は現地に約35万円(3千ドル)、日本聖公会は50万円を現地に送金した。募金は2007年11月末まで。連絡先、振込先は以下。
日本キリスト教協議会
169−0051 東京都新宿区西早稲田2−3−18−24
電話:03・3203・0372 FAX:03・3204・9495
郵便振替 00180−4−75788
名義:日本キリスト教協議会
※通信欄に件名を明記