日本福音ルーテル教会が6−7日、教会の宣教力強化について考える「宣教会議2006」を同教会市ヶ谷センター(東京・新宿区)で開催した。会議には、同教会議長と副議長、事務局長、会計担当、宣教局長、全国から各教区の代表、伝道担当常議員が参加。過去5年間の教会員数の動向と06年の受洗者数を各教会で集計して現状を分析。ワークショップでは伝道担当者の奉仕の実状と今後の取り組みについて討議し、具体的な取り組みを各自率先して行い、情報を報告・共有することが決まった。
同教会が機関誌「るーてる」(12月号)で発表した内容によると、この会議は、従来の合同常議員会を「伝道」と「財務」というテーマに集約して行おうと始まったもの。会議の結果、各教会とも受洗者数が伸び悩み、宣教進展に陰りがみえることが判明。伝道が停滞している場合は伝道刺激策を具体的に実施し、方向性が不透明の場合は各教会が問題を共有して打開する取り組みをすることを決定した。また、そのために各教区レベルで連携し、取り組みや近況を頻繁に報告しあうこととなった。
また、「宣教の進展」の具体的な内容について焦点を明確にする目的で、「伝道」、「献財」、「節約」、「献身」というテーマでキャンペーンを行うことを決定した。
山之内正俊議長は同誌誌面上で「宣教の最前線は各個教会。各教区伝道部の存在意義は、信徒の伝道意欲を高める研修会を行ったり、伝道のノウハウやグッズを提供すること」などと述べ、伝道のために教区内の学校や各施設と連携を図る方針を固めたことを明かした。