日本福音ルーテル教会は23日、渡辺純幸世界宣教委員長や徳弘浩隆宣教室長ら同教会関係者ら数人を、同教会が推進するパレスチナ平和交流活動の一環として現地に派遣した。
同教会では昨年、パレスチナのアラブ人でキリスト教徒のミトリ・ラヘブ牧師を招待したことをきっかけに、パレスチナにあるルーテル教会、国際ベツレヘムセンターとの平和交流や、アジア宣教へのより主体的な参与などを目的として、パレスチナとの交流プログラムを推進している。
今年11月の公式訪問に先駆け、今回はそのツアーの準備団が派遣された。今回の現地訪問では、ビショップやラヘブ師、関連責任者との面談、現地教会や関連学校、オーガスタビクトリア病院、政府機関への訪問、イスラエル政府がパレスチナに建設中の「分離壁」を視察、また、パレスチナの子どもたちに夢を与えるために、ガラスの破片でつくる天使のオブジェを現地の子どもたちに教える現地アーティストへのインタビューなど、内容は充実している。また、11月のツアー準備として、キリスト教旧跡訪問、平和週間の具体的プログラム作りの作業、会議なども今回の日程に盛り込まれた。11月の訪問では、日本福音ルーテル教会リーダーシップの公式訪問として、教会代表の山之内正俊議長がツアーに参加する予定だ。
準備団は6月2日まで、現地での活動を続ける。