児童施設「まきばの家」が社会法人「デンマーク牧場」(静岡県袋井市)敷地内に完成し、24日、竣工式が行われた。敷地面積約8600平方メートルに管理棟、幼児棟、一般棟が立ち並ぶ。
社会福祉法人「デンマーク牧場福祉会」の宗知信理事長が「一人ひとりが子どもの違いを見極め、違いの中にある真実を生かすような教育が行われる施設になってほしい」とあいさつした。近隣市町から福祉関係者、支援者、るうてる法人会連合関係者ら約130人が出席し、中東遠地区初の児童養護施設の完成を祝福した。
児童施設「こどもの家」は、2歳から18歳未満の児童虐待によって傷ついた子どもたちを受け入れている。15歳以上の子どもたちが牧場で共同生活をし、対人関係や社会生活全般に少しずつ適応させることが狙い。肉親などから虐待を受けた子どものケアや注意欠陥多動性障害(ADHD)などの治療にも力を入れている。
4月1日に入居開始。6月には精神科・心療内科を中心とした「こひつじ診療所」も隣接して設置される。