4歳から大学までの一貫教育を行っているキリスト教主義学校、自由学園(十文字輝雄学長、東京都東久留米市)の一般の大学にあたる最高学部で、6月24日第2回「卒業生講座」が開催された。
卒業生の生き方を通して社会に関心をもち、どう社会に貢献すべきかを学ぶ。同講座は、各界で活躍中の卒業生を公演に招いており年に6回行われる。今回は、フリーランスのカメラマン、美術の勉強をしている卒業生らが公演した。公演者の一人は「今していることへの疑問を持っても、後で芽がでることもあるので一生懸命に行うべき」と語った。
卒業生の経験に基づく説得力のあるメッセージが学生の心に一つ一つ浸透していく様子が見受けられた。卒業生は連絡先のメモを配布し、相談役を快く引き受けている。
自由学園は創立者が掲げた「思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ」を教育理念として、キリスト教精神に基づく教育を行っている。また、キリスト教に土台をおき、日常生活の様々な仕事を生徒自身が責任をもって実行する「自労自治の生活」によって、社会のために働きかけ、奉仕する心を養うことを目的としている。
その校風通り、自由学園最高学部のクリスチャン有志は、毎朝礼拝前に集まり、賛美し、祈りを捧げている。礼拝では学生が賛美歌を伴奏し、週3回は全員が交代で司会も勤める。食事の配膳、休仕、後片付け、また学園内の清掃など学内の作業は学生で分担して行われている。