東京都東久留米市の自由学園は、4歳から大学までの一貫教育を行っている。一般の大学にあたる最高学部では、「思想しつつ、生活しつつ、祈りつつ」をモットーに、キリスト教精神に基づいた教育を行っている。教室の中だけではなく学んだ知識を生活体験を通して実証し、自ら考えて行動する人、志を実現する意志と身体(からだ)を備えた人、リーダーとしてフォロワーとして協力できる人、神と人とに仕える精神(こころ)を持った人を育てている。
自由学園最高学部のクリスチャン有志は、毎朝の礼拝前に集まり、賛美し祈りをささげている。礼拝では学生が讃美歌の伴奏をし、週3回は全員が交代で司会も勤める。全員が一堂に揃う昼食の時間では、クリスチャンの学生もノンクリスチャンの学生もみなで食前に感謝の黙祷をささげるという。
毎朝の礼拝をはじめ、学生の生活は自労自治を基本にして営まれ、食事の配膳、給仕、後片付けまた学園内の清掃など学内の作業は学生で分担して行われている。
矢野恭弘副学園長は将来に向かっての希望として「自由学園が学生たち一人ひとりに与えられた神様からの使命を果たす力をつける学校でありたい」と語った。
教育は人の力のみではできないものだと思うという矢野副学園長。「神様が一人ひとりの人間に働いて勉強しようという気持ちを起こしてくださる。礼拝、勉強、日々の生活のなか一人ひとり異なるそれぞれのときに神様は学生に働きかけ、導かれていると思います。」と語った。