9月14日から16日まで軽井沢恵みシャレーでフェリス女学院大学サマーキャンプが開催された。同大学講師の斎藤かおるさんが「センス・オブ・ワンダー つなぐ私たちの体・心・自然」を主題に講演し、学生たちにとって喜びや驚きをたもち人生の目標を模索する機会となった。
全参加者は21人でそのうち学生は15人。フェリス女学院大学の1年生から4年生まで、海外留学経験者、中国からの留学生などを含め多様な背景を持った学生が集まった。講演のあとにはグループディスカッションや全体討論を行い、学年を超えて自分の体験も交え討議した。サマーキャンプ中のテキストには環境学者のレイチェルカールソンの著作『センス・オブ・ワンダー』が用いられ、神秘さや不思議さに目を見はる感性をうしなわないで生きることの大切さが話された。また同著の訳者による解説ビデオも上映された。
講師の斎藤かおるさんは講演の中で被造物・自然・出会いに驚くことができること、その驚きに気づくことの重要さを語り、そこから目標を導き、生きることについて語った。世の中の人のように「仕事をどううまくするか」や「どうしたら自分に都合のいい異性を得ることができるか」などを焦点にし、自分の枠の中に閉じこもった目標をもつのではなく、自然や出会いに喜び、驚きを感じてその喜びをどう保ち、目標を立てるかが問題と話した。
キャンプを主催した同大学宗教センターの梅本直人助教授は、フェリス女学院のキリスト教教育の根本である「現場で実践するキリスト教」をときながらも、「サマーキャンプのように静かに考える機会」の重要性も語った。「手足の動いているキリスト教を見ることも重要ですが、活動・行いを振り返り見直していくこともしなければいけません。」
開会、起床後、閉会時には礼拝がささげられ、全期間を通して主の前にささげられたキャンプとなった。