高校生聖書伝道協会(以下、hi‐b.a.。本部=東京都渋谷区)は、高校生を対象としたプロテスタント福音派の超教派伝道団体。
hi‐b.a.の起源は、米国のある教会でブラント・リード氏という信徒が受け持っていた高校生クラスに遡る。リード氏は熱心な指導者で、高校生の霊的成長のために自宅で平日集会を始めた。米国では教会に行くだけでクリスチャンを名乗る人が多いことから、リード氏は "I am a Christian."の代わりに "I am a Born‐Againer."と証しさせた。人びとはリード氏と彼の集会に集う生徒を次第に"Born Againers"と呼ぶようになり、リード氏が後に高校生専門の伝道団体を結成した際、これを会の正式名称に採用した。この頭文字三つを取り、hi‐b.a.(ハイ・ビー・エー)と呼ばれている。
日本hi‐b.a.は、学校の放課後に同世代の仲間と神や聖書、人生について学び語り合う場所と機会を提供しながら高校生に福音を宣べ伝えようと、四人の宣教師と二人の日本人スタッフが一九五一年、東京都渋谷区の渋谷駅前にセンターを構えて活動を開始した。
hi‐b.a.の定期集会は、関東と関西の二地区、二十カ所で毎週行われている。参加する高校生の数は場所によって異なり、多い所は毎回三十人だが、少ない所では三人程度。このほか、土曜日や祝日には特別集会を開催している。
人生で最も多感なこの世代を導くために工夫を凝らしている。例えば、定期集会や特別集会はなるべく駅から近くて入りやすい公共の場所で行い、新来者が抵抗を感じない環境作りを心がけている。また、学校の長期休暇には千葉県九十九里浜にあるhi‐b.a.のキャンプ場で毎シーズンキャンプを開催している。卒業生が在籍する教会から中高生を紹介されることもあるという。
毎年三月には高校進学を控えた中学生のための歓迎会を開催し、近隣の教会に参加を呼び掛けている。また、この時期には卒業を控えた高校生のために卒業祝賀会も行っている。これにはCCCやKGK、ナビゲーターといった大学生伝道団体の主事たちも参加し、各団体のアピールをしている。
二〇〇四年四月現在、十一人の日本人スタッフと米国人宣教師二家族、韓国人宣教師一人(一時帰国中)がフルタイムで高校生伝道に従事している。パートタイムの協力スタッフも奉仕している。スタッフは集会担当、キャンプ担当、事務担当の三つに分かれて奉仕している。
hi‐b.a.に対する反応は教会によってさまざまだが、高校生伝道の重要性は広く受け入れられているとのこと。
hi‐b.a.事務局の南雲さんは、高校生という若い時に救い主キリストに出会い、キリストと共に歩む素晴らしさを知り、高校を卒業した後も生涯キリストの証人として歩んでほしいと語った。
五月の特別集会の予定は以下の通り。八日に高三ワンデイリトリート(高三生限定集会)、十五日に世界宣教「アーバナ」(世界宣教の学び)、二十九日に中村フーフーズコンサート(伝道会)を渋谷hi‐b.a.センターにて行なう予定。
関西では十五日にPPM(賛美集会)を森ノ宮青少年会館で行なう予定。
また、六月には約二週間にわたる「Let,s be Friends」(伝道会)を関東関西、その他の地方でも行なう予定。
活動や集会についての問い合わせはhi‐b.a.事務所まで。
(関東=東京都渋谷区渋谷二‐二二‐一六、電話=03‐3409‐5072、Eメール=[email protected]、
関西=東大阪市俊徳町五‐一〇‐二〇、電話=06‐6724‐7795、Eメール=[email protected])
(掲載写真は公式ウェブサイト
http://www.hi-ba.comから転載)