キリスト教主義学校、関西学院(兵庫県西宮市)が付属小学校を同県宝塚市のレジャー施設「宝塚ファミリーランド」(閉鎖)の跡地に開設することを計画している。開校は2008年4月を目指す。同学院が公式ウェブサイトで、6日付で発表した。
付属小は大学までの一貫教育で、建学の精神に基づいた人間性、倫理観、国際性を備えた人材育成を目的としている。校舎はランド跡地南東の予定地(約1万3500平方メートル)に建設。男女共学で各学年30人のクラスを3クラス、全校児童540人を想定している。募集の時期や方法は未定。
山内一郎理事長は「授業には、聖書、読書、英語の授業やコミュニケーション能力を磨く指導に力を入れたい」と話したという。
近年の少子化を受け、私立大が一環教育のために付属小を開校する動きが相次いでいる。立命館(京都市)と同志社(同市)が06年春に、関西大(大阪府吹田市)が09年に小学校を開設する予定。
関西学院は1889年、伝道者の育成とキリスト教主義に基づく青少年教育を目指し、米国の南メソヂスト監督教会から派遣されたウォルター・ラッセル・ランバスによって、原田の森(兵庫県神戸市)に設立された。同県西宮にある上ヶ原にキャンパスに移転したのは1929年のこと。