台湾ワーシップアンドプレイズ教会のメンバーが17日、日本ホーリネス教団・東京中央教会で劇「高山右近」を日本語で上演した。約70人の観客を前に、信仰を貫いた戦国時代の武士の姿を演じた。
宣教師が伝え、武士が感動し、農民が立ち、子どもが賛美する、迫害にも折れずに信仰を貫いてきた日本のキリスト教徒の歴史を、さまざまな登場人物を通して語る。
この劇を演じているのは台湾ワーシップアンドプレイズ教会の牧師、監督、信徒など総勢40人。4年前から、大阪、名古屋、東京、札幌、山形、と日本の主要都市を中心に行っている。
上演のきっかけは、同教会のイェー・ジャン・クァン(Yeh Jung Kuang)牧師が十数年前訪れた日本のキリスト遺物資料館で、世界でも類を見ない純粋な信仰を証した日本人クリスチャンに感銘を受けたことであったという。武士の劇をやりたいという願いに、知人である高槻シオン教会の有井栄俊(ありい えいしゅん)牧師がイェー師に高山右近の話をして劇団の結成に至った。
メンバーは全員台湾人で、日本語が話せるのは一人だけ。発音だけを暗記して話す日本語で、過去に生きた日本人クリスチャンを、いま生きる日本人のクリスチャンに懸命に伝えた。
同教団東京西部教区で劇開催の連絡担当を務める水間照弥師(ホーリネス教団新井キリスト教会牧師)は、「困難な状況であっても、強い信仰を貫き、時の武将たちではなくただ主だけを見上げ続けた信仰の姿に今日の私たちが学ぶべきものがある」と話す。
「彼らは命を掛けて主を愛しました。彼らのゆえに神さまからの祝福が日本の上にあります。彼らの勇気、彼らの信仰、彼らこそまさに御国の戦士です」と、イェー牧師はコメントした。
18日には大和カルバリーチャペルで上演された。22日には札幌キリスト福音館(札幌市北区北27条西15丁目)での上演が予定されている。