荻窪栄光教会(日本イエス・キリスト教団、中島秀一牧師)が12月16日午後7時から、杉並公会堂(杉並区上荻1−23−15)でクリスマス特別コンサート「メサイア」を開催する。特定非営利活動法人ワールドビジョン・ジャパン(新宿区、峯野龍弘名誉会長)協力。入場無料、1041席で当日先着順。
主催者によると、このメサイア公演は1968年の初演以来、今年で第39回を迎えた。同教会の故中田羽後牧師が42年にメサイアの日本語訳に着手。聖書を傍らに置いて、絶えず祈りながら翻訳を続け、71年、「邦訳メサイア」を完成させた。この楽譜をもとに園部順夫氏らが編曲し、現在まで毎年公演が続けられている。
今年は杉並公会堂の新装オープンを機に同会堂で公演を開催する。初演から第32回までは同教会礼拝堂、30回記念公演と33回から38回までは武蔵野市民文化会館小ホールを会場として開催した。
例年どおり入場無料。中島師は「伝道のためにささげたい」と話している。松井眞之氏指揮、荻窪栄光教会メサイア聖歌隊合唱。
当日は午後5時より先着順に180席分の整理券を配布。終了後は先着順の自由席。詳細は同教会(電話03−3334−1036、ホームページはこちら)まで。
同教会では毎週日曜日午前10時半、午後2時半と6時から礼拝を行っている。
主催者によると、メサイア(Messiah)は「世の救い主」という意味で、イエス・キリストを指す。ヘンデル作曲のメサイアの歌詞は聖書からとられ、イエス・キリストの降誕から、十字架と復活、キリストの再臨までを荘厳に歌い上げる。1742年初演。翌年のロンドン公演では臨席したジョージ2世が「ハレルヤ・コーラス」のところで感動のあまり立ち上がり、以来その風習が残っている。ベートーベンの第九と並んで、広く世界に愛される名作。