7月24日午後7時から、世界的に有名な賛美リーダー・ドン・モーエン(Don Moen)の来日コンサートが新宿区の東京中央教会にて開催され、約1000人が集まった。演奏曲の中には10月に発売予定の『Hiding Place』の収録曲も含まれていた。
ドン・モーエンはソングライター、シンガー、賛美リーダー、プロデューサーとして活躍しており、1994年には『God with us』でドーヴ賞を受賞、日本でも多くのクリスチャンの間で親しまれている。今回は4年ぶりの来日で、23日に神奈川、25日には大阪でもコンサートを行っている。
主催者のライフ企画による挨拶とアーティスト紹介の後、Henry Smith作曲の『Give Thanks(邦題:大いなる方に)』『Thank You Lord』でコンサートが幕を開けた。事前に準備したプログラムに捕われず、神様の導きにしたがって順序や曲を変更しながら演奏した。
続いて、『This is Your House』を歌った。この曲はコンサートの前の祈りから生まれた曲だという。演奏が終わった後、ドン・モーエンは「ここがあなたの家です。あなたをお迎えします。・・・あなたに栄光を帰せるようにしてください。」と祈りを捧げた。会場が総立ちになって『Arise』を賛美した後は、静かな『Your Steadfast Love』を歌い、その後に『We’ve Come to Bless Your Name』を演奏した。続く『Creator King』は「天地を創られた神様が私のことについて考えてくださる時間をもっている」というメッセージを込めて作曲されたものだという。その次の『Mi Corazon』(「私の心」という意味のスペイン語)は今回のコンサートにあたってEメールでリクエストのあった曲だという。
コンサートが後半に入った頃、ドン・モーエンは「今日は歴史的なコンサートです」と宣言した。10月に発売予定の新アルバムに収録されている曲を演奏するというのだ。しかも、今回の日本ツアーでの演奏が初披露だという。「私は毎晩同じ祈りを捧げていることに気が付きました。しかし、神様は聞き飽きることはありません。まどろむこともありません。」という前置きのあと、『He Never Sleep』が演奏された。続いて、「私たちが、力強い神様のもとに隠れ家として行けることをご存知でしょうか?」というコメントとともに、アルバムのタイトルにもなった『Hiding Place』の演奏が行われた。同じく収録曲であるReuben Morganの『Still』は、カトリーナ災害の時期に祈り会でリーダーを頼まれたときに歌った曲。神様は洪水の上に立っていてくださる方で、人生の中でどのような嵐があっても神様はそこから開放してくださるというメッセージを歌った。リリース前の『Hiding Place』はコンサート会場で買うことができた。
続いて、『God with us』メドレー、『Think about His Love』『God is Good』、メンバー紹介を経て『You Are Holy(邦題:聖いお方)』、もう一度『God is Good』『I Will Sing』『God will make a way(邦題:主は道をつくられる)『Shout to the Lord(邦題:叫べ全地よ)』を賛美した。
この日、新たにキリストのもとに導かれる人も現れた。彼らとともに祈りを捧げた後、ドン・モーエンは「今までで一番素晴らしい決断だったと思いますよ」「神様はあなたの中に住んでおられます。イエス様をお迎えすることは素晴らしい奇跡です。」と語った。また、病を持っている人に対しては「イエス様の御名はエイズより力強いです。イエス様に触れられて癒されますように」などと語った。コンサートは『Blessed be the Name of The Lord』『Celebrate Jesus』で幕を閉じた。
コンサート終了後、観客は「思ったより曲数をたくさんやってくださってサービス精神に感動しました。」「これがプロなんだなという感じで、かっこよかったです。」「神様の臨在を感じました。居心地が本当によくて、これが天国なのかなという感じでした。」と語った。ドン・モーエン自身も「初めのほうで(感動のあまり)涙を流す人も見られ、今晩は早めのときから神様の臨在に入っていけたと感じました」と語っている。