日本におけるキリスト教関係図書として多くのクリスマス(降誕祭)の説教集が世に出されている。イースター(復活祭)の説教集もそれ程多くはないが、幾つか出されている。しかし、ペンテコステ(聖霊降臨祭)となると、ほとんど皆無と言ってよい。考えてみれば、これは不思議なことである。何故ならば、クリスマス、イースターと並んでペンテコステはキリスト教の3大大祭の一つであるからである。しかもその意義の深さという点では、ペンテコステは決してクリスマスやイースターに劣るものではない。私の考えによれば、ペンテコステの意義の大きさは、クリスマス、イースター以上のものである。