2006年7月1日11時、大阪クリスチャンセンターホール。新たなビジョンに向かってスタートしたクリスチャンビジネスマンの集い「かなんプロジェクト」と伝道事務所「ライトハウス」は、『喜びの歌をあなたに』コンサートを開催した。「社会全体に満ちた淀んだ空気に、何か明るい希望と啓示となるような集いを」という願いで企画。聖公会徳島インマヌエル教会司祭秋山義孝牧師の歓迎の言葉で始まり、音楽伝道者小田彰牧師が賛美した。忘れられない聖歌の数々を歌い、出席者も「いつくしみふかき」「人生の海の嵐の」などを共に賛美した。
特別ゲストはウクライナの歌姫オクサーナ・ステパニュック女史(略歴参照)。幾つもの国際コンクールで優勝したコルラトゥール・ソプラノ歌手で、また民族楽器バンドゥラの名手でもある。前ローマ法王の前で歌ったカッチーニの「アベマリア」「主の祈り」、モーツァルトのアレルヤ、歌劇「魔笛」から「夜の女王」など十曲を熱唱。アンコールに応えて「荒城の月」を歌った。そして『どんな事でも切に祈り求めるなら、神はかならず応えて下さり、助けを与えて下さる』と体験から語った。小田牧師は詩編23編から、『人生の暗闇(死の陰の谷)を、感謝と賛美に変える道がある』と語り、黒人霊歌「わが悩み知りたもう」を熱唱。ピアニストの前田敦子さんは、一年前に歯科医の夫を癌のため天に送り、悲しみの中から、ピアニストとして再起し、神に栄光を帰したいとの心境を語った。
このコンサートが「悲しみを喜びの歌に変える神の愛」を伝えようとした意図は受け入れられ、多くの出席者が感動の言葉を残して散会した。出席者は220名であった。
小田牧師 略歴
伝道事務所「ライトハウス」代表。田園調布チャペル牧師。1947年8月16日千葉県船橋市に生まれる。1960年受洗。一時キリスト教に反発した青年時代を過ごしたが、 1967年10月10日聖霊に満たされ明治学院大学在学中に、音楽伝道を志し中田羽後師に師事。 聖歌学発声法、大衆賛美指揮法を学ぶ。1974年8月渡英。オールネイションズ神学校に入学、 バックストン師の指導を受け、1976年按手礼を受く。その後英国国教会オールソールズ教会副牧師に就任。1978年帰国、国内・国外での伝道活動を開始。1982年伝道事務所ライトハウス設立。1992年よりCFI(チャペルフェローシップインターナショナル)を開始しそのネットワークは全国に、また海外に拡大している。
オクサーナ女史略歴
ウクライナ共和国出身。国立ウクライナ・チャイコフスキー音楽院声楽科及び器楽科(民族楽器)バンドゥーラ専攻卒業。2001年ロシア国際コンクール優勝。キエフの国立ウクライナ.チャイコフスキー音楽院内職劇場にてリムスキー.コルサコフ作曲「クザールの結婚」のマルファ役でデビュー。ウクライナ共和国前大統領の前で演奏。2002年イタリアにてフィヴィツァーノ国際音楽コンクール優勝。バチカンにて前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の前で演奏。2004年高円宮妃久子殿下よりお招きを賜れ官邸にて演奏。重要文化財「奏楽堂」にてソロリサイタルを開催。2005年首相官邸にて小泉首相とウクライナ共和国ユーシェンコ大統領の前で演奏。NHK教育テレビ「えいごリアン3」に出演。