26,27日両日に亘り、東京国立オリンピック青少年記念センターにて「チア・コンベンション2006」が開催された。
チア・コンベンションは今年で7年目をむかえ、この春は今回のコンベンションのために2ヶ月ほどかけて全国のチャーチ&ホームスクーラーの人々のロケ取材を行い今回の大会に備えたという。
チア・コンベンションは両日に亘り、国内外著名講師らによる基調講演、分科会がぎっしりと詰まっており、またその合間にホームスクーリングを紹介する感動的なビデオや子どもたち、キリスト教諸団体による賛美イベント、青春期を重度のアトピー性皮膚炎で家と病院を行き来してすごし、20代後半になってホームスクーリングを始めた男性の証しなどが盛り込まれており、参加者らは多くの恵み・感動を受けた。
基調講演を行った講演者の1人、ルー・プリオロ氏は、「あなたの子どもを怒らせないために」と題してどのようにしたら、聖書に基づいて子どもの望ましくない行動パターンを正すことができるのか、具体的に福音書や箴言などから聖句を引用しながら説明した。
また子どもを怒らせる大きな要因のひとつとして「夫婦関係に調和がない」ことが挙げられるという。夫婦というのは、「それゆえ男は父母を離れ、妻と結び合い、二人は一体となる(創世記2:24)」関係であり、この「一体となる」の意味は、ただ単に肉的な融合を示すのではなく、精神的な意味でも融合されていなければならない。
しかしながら一般に夫は妻よりも仕事に、妻は夫よりも子どもとひとつになりやすい傾向にあるという。聖書に基づく家族として、まず第一に親密であるべき関係は夫婦の関係で、親子の関係が夫婦関係以上に親密になるべきではないという。
家族とは夫婦の関係があって親子の関係がある。そして家族がともに中心に神をおいて生活するべきであり、その中心を子どもにずらしたり、仕事にずらしたりすることで家族の不和が生じるという。
ルー・プリオロ氏は、全米でベストセラーとなった教育書「キレる子どもたち」、「神の知恵と親の情熱―聖書のことばが子どもを変える」(両作品とも ホームスクーリング・ビジョン刊)などで広く知られている。全米カウンセリング協会の研究員で、アラバマ州のイーストウッド長老教会聖書的カウンセリン グ部門の代表者。全米の教育界に、大きな影響を与えている。
その後米ホームスクーリングのパイオニアであるザン・タイラー氏による「子どもの可能性を伸ばす7つの秘訣」、日本で半世紀以上伝道活動をしている伝道師ポール・ブローマン氏による「ホームスクーリングの真髄」と基調講演が続き、その後分科会へと続き、参加者らは子どもをボランティア教師に預け、熱心にホームスクーリングの聖書的見解について学ぶ貴重な機会をもった。