東京女子大学講堂にて「ゴスペルワークショップ2006コンサート」が5日午後3時より開催された。
その前日、前々日の二日間にわたって開催されたゴスペルワークショップに参加した参加者らが赤と黒の統一した服装で調和の取れたゴスペルを披露した。"Praise Song","Heaven","Forever You're my King"などゴスペル名曲をバーナード・ピンダー氏、レナード・バークス氏の引導、ディビッド・ウェイン・クロフォード氏の伴奏のもとに熱唱した。
当日は260人以上もの聴衆が東京女子大学講堂に集い、共に手をかざしたり、賛美したりしながらゴスペルの聖霊に満ちた聖なるエキサイティングなひと時を楽しんだ。
また、バーナード・ピンダー氏、レナード・バークス氏、さらに主催者でゴスペル歌手の藤崎恵美子氏の独唱も行われ、ゴスペルの美しさに浸った。
賛美引導者のバーナード・ピンダー氏(米ペンシルバニア州チャスター市出身)は賛美ワークショップ指導以外にも編曲、指揮、ゴスペルシンガーとして才能を発揮しており、デューク・エリントンの賛美のコンサートでローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の前でもその歌声を披露したことがある実力派ゴスペル歌手である。
同じくレナード・バークス氏(米オハイオ州クリーブランド市出身)もアメリカ国内外で数多くのワークショップの指導にあたっている。現在「Thomas A.Dorsey National Convention of Gospel choirs and Choruses(NCGCC)」の全米レベルでの音楽コーディネーターを行っている。
また今回伴奏を行ったディビッド・ウェイン・クロフォード氏は現在Cleveland Church of Christ(Citadel of Hope)の音楽監督を勤めると同時に、Karammu House劇場でも才能を発揮し、また米バンドForecastでも活躍中で、彼のゴスペル音楽にはジャズの影響が非常に強く現れており、独特のゴスペル音楽演奏を行っている。
コンサート終了後バーナード氏は「日本に来る事ができ、このような日本の家族と共に神を賛美することができ、本当に幸せでした、一人一人の日本の家族を愛します」、レナード氏は、「ここにいると、私はよそ者いう感じが全くしません。日本に来るのはこれで3回目です。神の霊に包まれ皆さんと共に賛美ができることが本当に祝福だと思います。皆さんと私たちとが神様が一緒にいてくださることで一つの家族として一つのことを分かち合えるのが本当にすばらしいことです。」と感想を述べた。
またディビッド氏も「日本に来れてこの場にいることに祝福を感じます。日本の一人一人の皆さんのためにお祈りします」と述べ、ディビッド氏による神様へのコンサート閉会まで導いてくださったことの感謝の祈りをもってコンサートは終了した。
「Gospel」とは、「Good News」「福音」という意味で、一般的に思われているような、音楽的なスタイルやジャンルではなく、聖書の教えや神様をたたえる歌、そのすべてがゴスペルである。
そして福音とはキリストの説いた、救いのメッセージで、イエス・キリストが十字架にかかり、私たちのために死んでくださり、そしてよみがえられた。このイエス・キリストを信じることによって、あらゆる苦難から解放され、罪を許していただけることである。
現在日本ではゴスペルを歌っていてもそのほんの一部しかクリスチャンではないが、主催者でゴスペル歌手の藤崎恵美子氏もゴスペルを歌っていて、キリスト教に導かれたという。
クリスチャンではなくてもゴスペルを歌うとき、何かに包まれているような気がするという人が多く存在するという。ゴスペルを多くの人々に普及することで、ゴスペルを通して神の愛に触れることができる。
主催者の藤崎恵美子氏は集った聴衆らに「来年は聴く側ではなく、ぜひ歌う側で一緒に賛美に加わってほしい」と呼びかけた。