自然をテーマとした作品を撮り続ける長野県在住の自然写真家、森本二太郎さんの写真展「夜も昼のように-光に向かって-」が21日、東京・銀座の教文館・4階エインカレムで始まった。今年1月に出版された小島誠志牧師(日本基督教団松山番町教会牧師)・文、森本二太郎・写真による『夜も昼のように』(教文館)で収録された写真全32作品のオリジナルプリントを展示している。
森本さんは15年間の教職生活を経てフリーカメラマンに。八ヶ岳を中心に甲信越の山々で写真を撮り続ける傍ら、人と自然環境のかかわりの大切さをテーマとした写真講座や講演を多数行っている。レイチェル・L. カーソン著『センス・オブ・ワンダー』(新潮社)の挿入写真、映画ではスチールを担当した。主な写真集に『四季の息吹』『高原の輝き』『静寂の時』(いずれも、いのちのことば社)、『エデンの森かげ』(日本キリスト教団出版局)などがある。
今回の展示作品が収録されている『夜も昼のように』は、小島誠志牧師が教会の信徒たちへ向けて書いた聖書のメッセージをもとに、森本さんがおよそ2年もの歳月をかけて完成させた。「人の深い内面をとらえる言葉を、写真を通して表すことも補足することもできない」が、「それでもいい」という森本さん。「聖書のメッセージと写真の描き出すイメージが様々なかたちで共に働いて、見る人の中に何か新しい感動があれば」と作品に込められた思いを語った。
写真展は27日まで。開館時間は午前10時から午後8時、日曜は午後1時から午後8時(最終日は午後5時まで)。入場無料。問い合わせは文教館・4階エインカレム(電話:03・5250・5052)へ。