沖縄県の単立・全福音サレム教会(大原定弥牧師)で、約13年間イスラエルを舞台に活躍した写真家、比嘉安男さん(享年42、沖縄県出身)の遺作展が企画されている。
琉球新報によると、発案者は、イスラエルの大学に通っていた、大原牧師の娘、由美さん。現在は都内のイスラエル大使館に勤務している。比嘉さんが亡くなった後、比嘉さんの妻アディーナさんが「故郷で役立ててほしい」と198枚のフィルムとスライドを由美さんに送ってきたことから、比嘉さんの母幸子さんらと相談し、開催が決まった。
比嘉さんは旅行で訪れたイスラエルが気に入って移住。現地で知り合ったアディーナさんと結婚し、働きながら写真を撮り続けていた。遺作となった写真は色とりどりに咲く花、石造りの家並み、砂漠や草原など風景を題材にしている。
イスラエルで難病を患った比嘉さんは病状が悪化し、'02年に帰国した。県内の病院で治療を受けたが他界した。大原牧師の妻、由江さんは「比嘉さんは将来、故郷の人たちに作品を見てほしいと希望していたと聞く。ぜひ遺作展を成功させたい」と話した。
大原牧師は、スライドのプリント費用のための献金を呼び掛けている。問い合わせは全福音サレム教会北谷チャペルまで(電話:098-983-7988)。