生涯を貧しい人々のためにささげ、これまで世界に大きな影響を与えてきたマザー・テレサの半生を描いた映画「マザー・テレサ」が今夏、日比谷シャンテ・シネ他全国各地で公開される。
青い線の入った白いサリーに身を包んだその小さな身体に、強い意思と深い愛を秘め、自分自身の信じる道を歩み続けたマザー・テレサ。自身のためには何ひとつ望まず、人に与えることに生涯を捧げたと評されている。1979年にはノーベル平和賞を受賞した。作品は、どんな困難にも負けず、愛することをやめなかったマザーテレサの人生を力強く描いた感動作。
映画情報サイト、エイガドットコムなどによると、作品のPRのために来日していた主演のオリビア・ハッセーは、20年前からマザー・テレサの生き方に感銘を受け、いつかマザー・テレサ役を演じたいと切望していたという。「今回の役はマザーからの贈り物だと思う」「一番大切にしたのは、マザーの思いやりや強さ、慈悲の心を表現すること」などと語った。
マザーテレサは多くの有名な語録を残してきたがその中から1981年の来日時、日本人に残したメッセージがある。
「日本には、神に飢えた人がたくさんいます。
生活に祈りを持つようにしてください。
祈れば、心が澄み、心が澄めば、神が見えてきます。
神が見えれば神の愛が働いて、ことばでなく行動で愛をあらわしたくなります。
祈りは、愛を深くし、愛が奉仕を生みます。
日本の人も祈って下さい。
生活に祈りを持てば、貧しい人びとを知るようになります。
貧しい人を知れば、彼らを愛するようになり、助け、愛と平和の喜びをあたえます」(講談社刊「マザー・テレサ あふれる愛」より)
映画の前売り券は、クリスチャン特別価格(1300円)で、全国のキリスト教書店で発売中。