日本ナザレン教団関東地区主催の春のティーンズキャンプ「HOP! STEP! JUMP! 初めの第一歩」が25日、千葉県立東金青年の家で開催された。参加者は春に中学1年生になる子どもから高校を卒業する青年まで、講師を含めた総勢40人。2泊3日の期間、聖書を親しみ仲間と恵みを分かち合いながら、信仰と絆を深める時を過ごした。
交わりを主体とする今年の春のキャンプで講義を行うのは関西Hi−ba(ハイ・ビーエー、高校生聖書伝道協会)の新川信旨兄(日本ナザレン教団阿倍野教会)。スタッフと参加者が聖書の登場人物を演じて、罪の赦しと救いの奇跡を、身を持って体験した。
ヨハネによる福音書8章の「姦淫を犯した女への赦し」や、同じくヨハネによる福音書5章の「ベテスダ池での奇跡」など、講義は全4回。聖書に記されている通りに動き、台詞もそのままに演じた。参加者は聖書の世界に入り込み、罪を犯した者、病んでいる者の姿を目の前にし、また演じるものは声に出し、赦しと癒しを与えるイエスの言葉から救いの奇跡を体験して学んだ。
手で触れられるほど近くで繰り広げられる罪の赦しと癒しの奇跡の出来事に、参加者は「よく理解できる」「わかりやすい」と話した。講義後にはすぐに感想を書くようにし、教えを教室に置いて帰るのではなく、参加者が御言葉を自分のものとして受けとめ、自分の人生に招き入れるよう導いた。
2日目には聖書をモチーフにした寸劇を各グループごとに分かれて演じ、ここでもまた体感できる聖書世界の時を過ごして、罪と赦しを自分の体を通して表現し、生きている聖書の言葉を実感していった。
期間中、ゲームやキャンドルサービスなど交わりの時間を通して、信仰の支えとなる仲間との絆を深めた。最終日には感想と証しの時間があり、それぞれが得た恵みがどういうものであったのか再確認して分かち合い、「また来たい」「楽しかった」と次のキャンプに繋がっていく喜びを共有できた。
今年の春に中学生になる子が「お兄さん、お姉さんが面倒を見てくれて、楽しく過ごすことができた」と感想を語るなど、兄弟姉妹が互いに謙遜に仕えあうこと、尊敬の念をもって感謝することの大切さを学ぶ場となった。また春に高校を卒業するものや新しく中学生になるものに賞状を送り、それぞれの新しい出発に祝福を送った。
今キャンプの委員長を務めた江上環牧師(日本ナザレン教団青葉台教会)は、「子ども達がメッセージの内容をよく受け取ることが出来てよかった。罪というものを子ども達なりに受けいれて、これまで頭で理解していた『イエス様が十字架によってあがなってくださった』ということを、キャンプを通して感じることが出来たという証しが聴けてよかった」と、聖書を学ぶ第一歩として「自分も罪人、病人なんだ」と語れる成長を遂げた子ども達の姿を、喜びをもって証しした。
季節と共に伸び行く若者達の成長した姿に希望を抱きつつ、今夏に開かれるキャンプでは聖書が語る深い世界をより強く感じ取るために密度の高い学習を予定、今から準備を進めている。