劇団アドック(三園ゆう子代表、東京都・港区)による公演「新しい鍵」(原作・三浦綾子、光文社)が4日から6日までの三日間、ウッディーシアター中目黒(東京都・中目黒区)である。
原作「新しい鍵」は三浦綾子が結婚を控えた友人の娘に書き贈ったプレゼントといわれている。
公演にあたって演出家の伊藤豪さんは「人が誕生と共に授かるものは生きる命と死ぬ命です。しかし、私たちはこれを意識することがないように思います。授かった‘もう一つの命’をしっかり見つめ直すことで見えてくるものがあるのではないでしょうか。生きるとは何か、愛とは何か、この作品に触れる人は人生における‘新しい鍵’を手に入れるはずです。小さな劇場ですが、それだけに‘命’というものを身近にご覧いただけると期待しています」と語った。
2000年5月に創立された劇団アドックはフランス語で「特別の目的のために」を意味する。人と人に限らず、あらゆるものとの最良のコミュニケーションの手段として「演劇」を選び活動する。「より良い生き方」を求め、作品を通じて観客との共通の感動の場を創造することをコンセプトとして掲げている。
問い合わせは、劇団アドック(電話・03-3796-0623)まで。