ラブソナタ沖縄大会が終了した2日後の先月31日、那覇バプテスト教会(那覇市、国吉守牧師)にて感謝会が行われ、韓国オンヌリ教会から来た奉仕者や関係者ら数十人が参加した。感謝会は当初4月6日に実施される予定であったが、沖縄大会を主導した主なスタッフたちがラブソナタ大阪大会準備のために急遽大阪に向かうことになり、開催日が繰り上げられた。
感謝会でスタッフたちは、沖縄大会の準備段階から大会本番に至るまでの苦労や喜びなど、同イベントを通して受けた恵みを互いに証ししあった。またこれからの方針と目標を確認し、次なるステップへ向けて新たな出発を誓った。
国吉師によると、当初ラブソナタの開催にはいくつかの目標があったという。1つ目は日本のリバイバルだ。韓国は今年、平壌(ピョンヤン)大リバイバルの100周年を迎える。このことに付随し、現在韓国中のキリスト教会が様々なプロジェクトを遂行している最中だという。しかし、今回オンヌリ教会は日本のリバイバルに貢献するためにあえて日本の地で大規模伝道プロジェクト「ラブソナタ」を敢行した。このイベントにより日本に福音の種をまくことで日本人信徒の増加と信仰の成長を助長し、日本にリバイバルを引き起こすことを願った。
2つ目は日本と韓国の和解だ。第二次大戦時代の名残で歴史的に隔たりの多かった日本と韓国がキリストの愛によって和解し、一つになることを目指した。日本における空前の「韓流ブーム」にあやかり、この機会を伝道のチャンスにしようと計画したオンヌリ教会のハ・ヨンジョ牧師は、今回クリスチャンの韓国人芸能人たちをゲストとして多数招き、彼らの証しを通して福音のすばらしさを日本に宣(の)べ伝えた。日本と韓国が和解し、さらにこの和解の輪を中国など他のアジア各国まで拡大する考えだ。
もう一つは宣教。今回オンヌリ教会は「ラブソナタ」の実施と「CGNTV」の導入により日本での宣教を成功させ、同教会が最終的なビジョンとして掲げている「ACTS29」の実現に向けて本格的に出発する計画だ。近いうちに北米と南米の開拓に着手し、来年にはアフリカとヨーロッパに進出することを目標としている。
これらの目標達成に向け、今後オンヌリ教会は日本の教会と連絡を取り合い、弟子訓練や信徒育成プログラムを計画的に行っていく方針だ。国吉師は、「オンヌリ教会はたくさんの伝道・教育プログラムを持っています。特にはじめて来た人々を大切にし、奉仕者として育てていこうとするすばらしい教会です。私たちが学べるものはこれからも学んでいきたいです」と同教会の働きを支持した。
一方、那覇バプテスト教会内に設置されていたラブソナタ沖縄大会事務局は今後も継続するという。しかし、担当していた韓国人奉仕者たちが大阪大会の準備に向かうという話もあり、詳細についてはまだ明らかになっていない。
国吉師は本紙の取材に対し、「『ラブソナタ』は日本宣教に本当に有益だと思います。今回97人の未信者たちが『イエス様を信じます』と告白してくれました。また、130人がこれから教会で聖書を学びたいと話してくれました。韓国人の奉仕者たちもよく訓練されていました。ハ・ヨンジョ先生も透析を受け続ける身にも関わらず日本のためにメッセージを伝えてくれました。今回の集会の開催のためにたくさんのお金も投資されました。本当に感謝します」と、イベントを終えた感想を語った。
「ラブソナタ」は今後、5月3〜4日のゴールデンウィーク中に大阪で、7月24日には東京で開催される予定。大阪では大阪国際会議場にて2000人規模、東京ではさいたまスーパーアリーナにて2万5000人規模の大伝道集会となる。ラブソナタ東京大会には韓国から約5000人を呼び、日本で前代未聞の伝道集会にしたいという。大会の詳細はラブソナタのホームページ(http://www.lovesonata.org/index.htm)で。