宮城県仙台市で“まち”をあげて行われる「仙台ゴスペル・フェスティバル」が11月23日、仙台駅前やアーケード街など市内7箇所の特設ステージで今年も開催される。
仙台の町並みに一日中ゴスペル音楽を響かせようというこのイベントは、市民グループ(ノンクリスチャン)が実行委を設置して主催し、今年で3回目。第一回から、顧問には永井信義牧師(東北中央教会・拡大宣教学院学院長)や松田牧人牧師(日本バプテスト同盟・オアシスチャペル利府キリスト教会)ら音楽に精通した牧師が就き、信仰を持たないスタッフや出演者たちにメッセージや音楽指導を通してゴスペル音楽の基盤となるイエス・キリストの福音を伝えている。
仙台市や宮城県などの自治体やマスコミ各社が後援しており、キリスト教会としては地域に根ざしたひとつの伝道のかたちとして確立されようとしている。フェスティバルにあわせて19日から21日まで行われるゴスペルワークショップでは、利府キリスト教会を会場に、KAZ KATO氏を講師に招いて集中レッスンが行われる。同氏は、平井堅やMISIAといった有名歌手のバックを担当してきたほか、ゴスペル業界でも米国ジョージア州アトランタ市内最大の黒人教会のオルガニストとして活躍してきた。
また、22日夜にZEPP仙台で行われる前夜祭では、ロレンゾ・ブレイスフォー、グリニス・マーティンら黒人トッププレイヤーたちを加えての発表ライブと松田牧師によるゴスペルトーク(メッセージ)がある。
松田牧師によると、今年は約60グループ、600人が出演予定で、3万人の動員を見込んでいる。一般企業からの協賛も増えており、今後市民イベントとしての発展に期待がかかる。今後、米国の姉妹都市であるテキサス州ダラス市との協力によるゴスペルイベントなども企画中とのこと。