震災からの復興とアートの街をアピールするため、二〇〇〇年から湊川公園と本通商店街で開催されている神戸最大規模の市民音楽イベント「新開地ミュージックストリート新開地音楽祭」(主催:新開地ミュージックストリート実行委員会)が五月八、九日に開催され、地元の神戸・明石・加古川を中心に活動を続けるリジョイスゴスペルクワイア(代表 田中武)が公募約一〇〇組よりメインステージへの四組の中に選考され、九日に約三〇分間のステージを務めた。
当日は朝から雨と風が激しく、出演予定である午後の降水確率は九〇%だったが、メンバー全員が心を合わせて祈ったところ、出演時間直前に雨がピタリと止んだという。そしてそれまでまばらだった観衆も、いつの間にか客席いっぱいになり、大勢の立ち見客も出るほどだったという。
伝統曲から現代曲、英語でのゴスペル曲に日本語曲なども織り混ぜながらステ−ジが進められた。曲間のトークでは、「ゴスペルとは神をたたえ、望みなき者に希望を与える音楽」「かつてアフロ・アメリカンが孤独と苦難の中で自由と解放を見い出したゴスペルのメッセージは、現代の日本で生きる私たちにも響き、愛されており、価値ある存在なのだと気づかせてくれる」と語り、観衆と共に喜びを分かち合うことができたという。
主催者からも「雨で人足が止まってしまったかな・・・と思っていましたが、ゴスペルの歌声と迫力ある曲が始まり、来場者もステージに注目して、公園が楽しい雰囲に包まれました。町の人も音楽を聴きに来てくれ、楽しんでくれたことが何よりも嬉しかったです。」と喜びの声が寄せられた。
「前日での降水確率が七〇%とメンバーの一人から知らされました。絶望してもおかしくないはずなのに心は全く騒がず、ただ神様が導いてくださるという確信だけがありました。『全知全能の神様、あなたの御力をお示しください。そのことを通し、大部分のノンクリスチャンのメンバーがあなたの臨在を感じ、御名を崇めることができるようにお導きください。』と祈りました。そして当日集合して祈った時、今回のイベントに関わる一切のことが私たちの手を離れ、神様が握ってくださったという信仰が与えられました。私たちの出演時刻の直前に雨が止んだことから、本当に神様から祝福され、愛されているクワイアだと感じました。主に感謝の思いでいっぱいです。今後も“One Voice, OneSpirit, One Love”という目標を掲げ前進していきたいと思います。」と田中代表は振り返った。
リジョイスゴスペルクワイアは今後、七月三一日に「なにわゴスペルフェスティバル」に、九月二三日に明石上ノ丸教会でのゴスペルコンサート&ランチョンに出演する予定。
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