【バチカン】米俳優メル・ギブソンの新作「The Passion of Christ(邦題、キリストの受難)」の特別試写が、予定されていた2日夜に実施できなくなった。少し早めのクリスマスプレゼントを心待ちにしていたキリスト教団体やバチカンの司教らは、結局クリスマス前後まで待つことを余儀なくされそうだ。
ギブソンの経営するアイコン・プロダクションは1日夜、報道各機関に対して電子メールで発表し、映画の最終版の製作に取り組んでいる最中で、「数週間で映画は完成する」として同作品の試写をもう少し待ってくれるよう依頼した。
「Passion of Christ」はイエスキリストが十字架刑に処せられるまでの12時間を鮮明に描いたもの。ユダヤ教団体の一部はこの映画について、キリストの死に対する責任の大半をユダヤ人に押し付けているとし、反ユダヤ主義を招く恐れがあると強く非難。
キリスト教団体やカトリックは、新約聖書に忠実だとして作品を擁護している。
2004年6月頃公開(公式サイトより)。
「Passion of Christ」
http://www.passion-movie.com/home.html(日本語訳あり)