米キリスト教音楽とゴスペル・ミュージックの売り上げが2003年上半期に10%低下したことを受けて、業界関係者は不法コピーと世界的な不景気を理由に挙げている。CJCが報道した。米・ニールセン社の調査では、同期の売り上げは2104万6000点。前年同期の2344万5000点より10・23%減点となった。
インターネット上で行われる違法ダウンロードに関する問題やデジタル頒布問題を扱う特別委員会がこの頃設置され、J・W・スティル会長は声明の中で、今回の売り上げ減少はキリスト教音楽だけでなく、他の全分野に及んでいることから、一連の売り上げ減少傾向は不法コピーと不景気に起因するものであるとした。
キリスト教音楽も他の分野と同様、著作権が適応される。ただ無断複製は著作権の侵害となることに変わりはないが、他方ではキリスト教の特質上、ネット上でのダウンロード・共有は宣教活動の一端である、という見方もある。新設された委員会の今後の動向が注目される。