日本基督教団 水戸中央教会(茨城県水戸市、山本隆久牧師)は5日、教会員以外の一般市民を対象とした「賛美歌を歌う会」を発足し、9月17日から12月24日までの期間教会の礼拝とは別個で集会を持つことを明らかにした。賛美歌は福音宣教の大きな鍵を握るため、一般社会における「教会」の新たな存在意義の開拓に期待がかかる。
近年のゴスペルや賛美歌の流行に見られるように、礼拝儀式の場所としてこれまで教会に足を踏み入れることに抵抗を感じていた市民にも、キリスト教の賛美歌に対しては好印象を持つ人は多い。今回の企画の注目すべき点は、「賛美歌を歌う会」が教会員による礼拝とは独立して集会を持ち、賛美歌に対する好奇心から礼拝参加に対する抵抗感を完全に取り払う形で人々を招き入れる方法を考案、採用したことだ。教会内でも賛美歌講習会などは聖歌隊を対象に行われていることが多いが、今回それをあえて一般市民向けとすることで、新来者にありがちな「場違い感」を与えず、全ての人々のための福音だということを実際に体験させることができる。
「キリスト教会の讃美歌の素晴らしさを知り、体験して頂くことを目的としています。地域の皆さんが元気に毎日を過ごせる一つのきっかけを提供できればと願っています。」と山本隆久牧師は語る。儀式のための賛美と捉えるのではなく、救いの証しとしての賛美であることを感じるようになるのだという。
賛美講習を担当するのは元韓国長老会神学大学教会音楽科講師でソプラノ歌手のミン・メラ氏。集まりは9月17日から、毎週水曜日午後7時から8時半までで、会費は月1000円程度。応募は電話とFAXで受け付けている。
秋からクリスマスにかけての季節にこのような集まりが日本各地でも開催され、一般市民に対して大きく門戸を開く教会が増えることに期待する。
「賛美歌を歌う会」
講師: ミン・メラ氏 (元韓国長老会神学大学教会音楽科講師)
日時: 毎週水曜日午後7時より8時半迄
期間: 2003年9月17日(水)〜12月17日(水)
場所: 日本キリスト教団 水戸中央教会(水戸市大町3−3−18)
参加費:月額1000円(別途コピー代)
応募: 電話&FAX 029−221−3256 (担当: 山本)