【CJC=東京】マレーシアで発行された聖書が「神」を「アラー」と表記したことからイスラム教徒の反発を買った事件で、政府は4月10日、抗争回避のため、聖書に「キリスト教出版」とスタンプを押す、と発表した。
イスラム教指導者が、「アラー」をイスラム教徒以外が使用してはならない、と反発してから、政府はこの2年間で3万5000冊以上の聖書を押収した。
その後は、番号が打たれ、「キリスト者限定」とのシールが貼られたものだけが使用を認められていた。
マレーシア聖書協会が輸入した聖書5100冊も、これまでのものの上に新しくスタンプが押し直されることになった。政府提案を受け入れた聖書協会は「深く感謝している」と言う。