米国のキリスト教支援団体「サマリタン・パース」は、東日本大地震のための支援物資100トンを専用機で空輸し、19日にも毛布や食料、水などの物資を被災地に配布する。
日本国際飢餓対策機構(大阪府八尾市)によると、サマリタン・パースの支援チームはすでに仙台に到着しており、最初の緊急支援物資配布を実施。宮城県多賀城市の避難所の一つである中学校にカップ麺や水、お茶、トイレットペーパー、生理用品などを届けた。
支援チームは宮城県庁にも訪れ、三浦秀一副知事と面談。同機構によると、三浦副知事は「支援活動を進めていただけることを感謝します。どうぞ頑張ってください」と感謝を表明した。
同機構は13日、清家弘久・常務理事ら2人のスタッフを、被害状況の確認と緊急支援のための準備を行うため現地へ派遣。サマリタン・パースのほか、英国のキリスト教支援チーム約30人などと合流して支援活動を行う。
物資の調達を行っている同機構の大阪事務所では、近日中に毛布4000枚、カイロ7000、衣類、女性用品、哺乳瓶、オムツ類、粉ミルクなどを用意し届ける予定。週明けの21日からは、仙台市青葉区と活動拠点の同泉区で炊き出しも始める。
同機構は、被災者支援のための緊急募金も行っている。緊急募金は、記入欄に「東北地震」と明記し、「郵便振替 00170‐9‐68590 日本国際飢餓対策機構」まで。