米ミネソタ州ミネアポリスのベツレヘムバプテスト教会牧師で著名な福音主義者であるジョン・パイパー氏は東日本を直撃した大津波の様子を「終末論的」であると述べた。
パイパー氏は12日、自身のブログにて「水が動く力は私たちの想像を超えて凄まじいことが示された。この力の前に打ち勝つことはできない」と述べた。
東日本大震災によって直撃した大津波による惨劇の様子を映したビデオや写真は世界中の多くの人々に大きな衝撃を与えている。
ツイッターや動画へのコメントは膨大な数に及び、多くのユーザーらが祈りを呼び掛けている。また中にはこの災害は終末の兆候のひとつであるのではないかと指摘する声も見られる。
パイパー氏は今回の大地震の影響に衝撃を受け、膝まづいて祈るしかなくなったという。同氏は「天の父よ、地を揺り動かし、海面を上昇させ、大波を作り上げるすべての主権をもたれる神よ。あなたの御力に震えております。あなたの神秘に満ちた裁きと深遠なる手段を前にひれふします。神よ、私たちはあなたの聖なる権勢の前に謙遜になり悔い改めます。私たちさえもあなたによって瞬時に一掃されるような存在です。私たちは日本の被災者たちに比べより神の前に固く立っているわけでは決してありません。私たちもまた同様に肉にすぎない存在です。この暗闇の時間にあって、私たちが罪から戻り、あなたに立ち向かわないようにさせてください」と祈った。
同氏は神に憐れみと同情を求めて「この罪深き生き物である私たちがあなたの下に帰れますように御認めください。あなたが情を注いでくださいますように。あなたは今まで多くのことをお赦しになられました。主イエスキリストの御名を呼ぶ者は皆あなたの愛する子どもであり、救われるのでしょう。復活されたキリストの傷ついた手によって多くの被災地の人々が癒されますように。あなたはあなたの創造物の痛みをご存知です。どうか彼らがあなたを裁くようなことがありませんように。彼らがあなたの恵みに委ねるようになりますように。そして神の御業の下に、すぐに被災地に笑顔が戻りますように」と日本のために祈った。
11日発生した東日本大震災による死者・不明者数は、14日の警視庁のまとめによると4202人に達したという。東北、北関東の6県で約37万2000人が避難生活を強いられている他、壊滅的な被害を受けた宮城・岩手・青森では連絡が取れず集計が不可能となっている。