「みなキリストにあって一つ」(ガラテヤ3・28)をテーマに掲げる同大会は、英国発祥の聖会で、130年以上の歴史をもつ。英国では毎年、英国国教会(聖公会)をはじめ、長老教会やメソジスト教会、バプテスト教会、組合教会、プレモス・ブレズレン、ナザレン教会、救世軍などその他多数の教派から参加者が集まる。
日本では1962年に開かれた「日本キリスト者修養会」が箱根で開かれたのをきっかけに始まり、現在は毎年全国で約90教派の教職信徒が参加する。参加登録者総数は多いときで約3000人に上る。07年には東北と奈良で会場が新設されるなど、約半世紀たった現在も、超教派の聖会としてなお拡大を続けている。
ケズィックを特徴付けるのは、「バイブル・リーディング」と呼ばれる卓越した聖書講解説教で、毎年、本場英国や米国から招かれた著名な講師が全国各地の大会を巡り、講演を担当する。
説教は、特定の教理によらない聖書全体を通した調和の取れた内容で、クリスチャンとして生きる上での実践的、聖書的、個人的ホーリネス(聖化)に特に力点が置かれている。大会参加者からは、毎年多くの直接伝道献身者が起こされている。
今年は主講師として、英国福音同盟理事でスポルジョン・カレッジ理事長のローバート・エイメス氏と、米国オルフォード説教研修センター・ディレクターのデビッド・オルフォード氏を迎える。
すでに4日から6日の沖縄大会を皮切りに、10日から12日の九州大会、東北大会、13日には仙台青年大会が開催された。16日から18日は大阪大会(大阪リバーサイドホテル)、20日には神戸大会(日本イエス・キリスト教団神戸中央教会)、京都大会(日本基督教団京都復興教会)、奈良大会(基督兄弟団大和教会)が開かれる。22日から24日の箱根大会(箱根ホテル小涌園)後も、26日と27日は東京大会(淀橋教会)、3月1日から3日には北海道大会(札幌プリンスホテル・パミール館)が開催の予定だ。
村上氏は、同大会の特徴として、実践的、聖書的、個人的ホーリネス(聖化)や霊的深化、宣教への派遣などを挙げ、日本宣教において同大会の果たした役割の大きさを強調した。50年間の祝福を神に感謝したうえで村上氏は、「(神は)もっとそれ以上の事をしてくださるとおっしゃっていることを、信じようではありませんか」と呼び掛け、「もうすでにそれは起こっている」と神の約束の真実性を強調した。参加者たちは聖書の御言葉に応答し、大会のさらなる祝福を祈った。
第50回日本ケズィック・コンベンションは、神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297の箱根ホテル小涌園を会場に22日から24日まで開催される。講師にはローバート・エイメス氏とデビッド・オルフォード氏のほか、峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)、村上宣道氏、三ツ橋信昌氏(日本バプテスト教会連合印南バプテストキリスト教会牧師)、原田憲夫氏(日本福音キリスト教会連合横浜緑園キリスト教会牧師)を迎える。23日には同会場で50周年を記念する式典が行われる予定だ。参加費は、宿泊費込みで1万円から。申し込み、問い合わせは、事務局(03・3291・1910)。