ウェスレアン・ホーリネス教団(小寺徹委員長、東京都台東区)の第19回東京新年聖会が10日、東京都新宿区の淀橋教会で開かれた。「信仰の輝き―勝利の信仰生活を目指して―」を全体テーマに3回の集会が行われた。午後6時半の最後の集会で湯澤宣道氏(二俣川伝道所牧師)は、フィリピの信徒への手紙4章10節から20節を本文に使徒パウロの信仰について語り、「試練が熟達した信仰を養う」と説いた。
フィリピの信徒への手紙は「喜びの書簡」と呼ばれている。だが、それを記したパウロは獄中の苦しみに加え、同族のユダヤ人から執拗な迫害を受けていた。湯澤氏は、「イエスが与えることのできる不思議な平安と喜び、それが手紙の中に溢れている」と語り、どんな苦しみによっても奪われないキリスト者の喜びを説いた。
湯澤氏は、「(パウロは)試練、裏切り、生死の危険を通りながら、本当に神様に信頼することを覚えた」と語り、「試練の中にいることは恵み。そこを通らなければ(信仰が)熟さない」と説いた。そのうえで「祈りは私どもの生命。試練を宝に変えるのも祈り。主(イエス・キリスト)からの平安、勝利を得ることができる」と祈りの大切さを強調した。
また、イエス・キリストの十字架のあがないと復活の事実を強調し、「私たちはイエス様とともに復活しているのです。自分の罪深さや弱さと戦うのはやめてください。あなたがイエス様とともによみがえったものであることを信じてください」と訴えた。
最後に湯澤氏は、「朝、復活のイエスとの交わりを確認してスタートさせたい」と信仰生活の姿勢を説き、「キリストとともに生きているという香りをただよわせるクリスチャンにならせていただきたい」と語った。