昨年10月に新たに選任された日本基督教団三役(議長、副議長、書記)が、1月14日付の教団新報で「主の伝道命令に全力で従う決意」との抱負と祈りを語った。
議長の石橋秀雄氏(越谷教会牧師)は、教団が第31回総会で「21世紀に向かって伝道の使命に全力を注ぐ決意表明」をし、次ぐ第32回総会では「21世紀に向けて青年伝道の使命に力を注ぐ件」が可決されたこと、自らが議長就任の挨拶で「伝道に熱くなる教団、伝道に熱くなる教会へ」と語ったことに触れ、「『御言葉が熱心に語られ、御言葉が熱心に聴かれ、高らかに主を讃美する』喜びの礼拝を聖日毎に捧げたい。この礼拝で与えられる喜びを熱く証しする信徒の群となり、罪の赦しの福音を熱く伝道する教会になって行きたい。この働きによって、『主の言葉はますます勢いよく広まり、力を増していった』(使徒言行録19・20)と言い得る教団となるように祈りを深めている」と述べた。
副議長の岡本知之氏(西宮教会牧師)は、「教団の正副議長はプライメイト(首座主教)でもなければパトリアッチ(総主教)でもない。ただひたすら議事規則に則った公平な議事進行に努めること、それが議長の基本的な役割。正副議長のリーダーシップは会議の中でこそ発揮される」とした上で、「各委員会間の連携を図り、各教区の生の声を互いに共有し合い、共に重荷と課題を担い合って行く中で、石橋議長が掲げられる『伝道する教団の回復』を目指していくべきだ。教団における議長(団)のリーダーシップとは何か、このことを真剣に考えながら、託された責務を果たしていきたい」と語った。
書記の雲然俊美氏(秋田桜教会牧師)は、「書記としての働きは、まず何よりも議長、副議長の働きを支え、教団における諸活動の推進の責任を担う常議員会の運営を円滑に進め、全体教会としての教団の働きを実りあるものとすること」とし、「教団が携わっている様々な課題に真摯に向き合い、議論を積み重ねて、国内外における教団の働きをより活発なものとするために、自らに課せられた働きを担っていきたい」と決意を表明。また、教団に属する信徒らについて「『教団は遠い』と感じておられる方もいることと思う。あるいは、教団を愛するがゆえに、様々な意見や批判を持っておられる方もいることと思う」とした上で、「それだけに、教団が主イエス・キリストを土台とし、『神のために力を合わせて働く』(1コリント3・9)ことを喜びとする歩みを共に進めて行くことができればと願っている」と期待を込めた。