【CJC=東京】世界代表司教会議(シノドス)第13回通常総会が、「キリスト教信仰を伝えるための新しい福音宣教」をテーマに、2012年10月7〜28日開催されるが、「リネアメンタ」と呼ばれる指針書が3月4日、発表された。
「リネアメンタ」は、このシノドスの性格、方向性を浮かび上がらせると共に、具体的な討議内容の検討に向けて、活発な意見交換を行うことを目的としている。巻末には会議参加者に向けた詳細な質問書が添付されている。
発表された指針書は3章からなる。
バチカン放送によると、導入では、前回の中東のための特別シノドス閉会時に、教皇によって「キリスト教信仰を伝えるための新しい福音宣教」をテーマとしたシノドス開催が発表されると共に、教皇庁に「新福音化推進評議会」が創設された経緯に言及している。そして、今日の世界における新しい福音宣教の緊急な必要性、福音宣教への義務等が記されている。
続いて、「新しい福音宣教とは何か」、その意味を考えると共に、新たな福音宣教が必要とされる様々な文化的・社会的背景が分析されている。
さらにキリストの福音を宣言するために、キリストとの出会い、信仰教育、みことば、地方教会などのテーマを考察しており、また、洗礼・堅信・聖体の秘跡の重要性、家庭・教育者・宣教者の育成に注意を向けさせるものになっている。